WORKS 01 — GAME / 3D

Umekita Fushigi-Zukan

ウメキタふしぎずかん(開発コード:ウメキタ奇譚)

うめきたの森には、まだ誰も見たことのない生き物が棲みはじめている——スマホをかざして街の3Dモデルの中をのぞき、気配を見つけてつかまえ、54体の架空生物の図鑑をつくるブラウザゲーム。うめきたの森の開園日(2026年11月20日)に合わせて公開する、非公式のファンメイド作品です。

ウメキタふしぎずかん 起動画面

CONCEPT

コンセプト

「うめきたの森には、まだ誰も見たことのない生き物が棲みはじめている」。
この一行だけを頼りに作りました。

貨物駅だった土地が、森になる。その"あいだ"に何かが棲みついていたら面白い、という発想です。 新しくできた公園に人が集まる日、その場にいる家族が、スマホを1枚かざして「うわ、なにこれ」と声を出し、 隣の人に画面を見せる——つくるあいだ、判断に迷ったらいつもこの一瞬に寄せました。機能の数ではなく、この一瞬の質がすべてです。

だから、アプリのインストールも、会員登録も、課金も広告もありません。QRかURLを開いた3秒後には、 もう見回せます。図鑑の中身はスマホの中にだけ保存され、どこにも送信されません。

EXPERIENCE

なにができるか

01

ふしぎ双眼鏡でのぞく

スマホを動かすと、ジャイロに合わせて3Dのうめきたを見回せます。画面が「見えない世界をのぞく窓」になるのが体験の核。現地では実際の方角と3D空間の方角を合わせるので、かざした方向に本当にいる。ジャイロが使えない端末や許可しない場合は、指ドラッグに自動で切り替わります。

02

気配を見つける

生き物は最初から見えません。光の粒・水紋・灯り・草の揺れ・足音——5種類の「気配」だけが漂っていて、そこをタップして初めて姿が現れます。見せるのではなく、見つけてもらう

03

長押しでつかまえる

捕獲ゲージを長押しで溜めるあいだ、端末が小刻みに震えて手のひらに「抵抗」が伝わります。成功すると画面いっぱいの演出と、その子だけの鳴き声。

04

図鑑カードをつくる・見せる

つかまえた瞬間に、生き物・場所・日時・天気が刷り込まれたカード画像が自動生成されます。そのまま保存・共有できる、印刷物レベルの体裁。「カードが欲しいから集める」が成立するように作りました。

05

観察レベル(再会するほど深くなる)

同じ子に別の日・別の時間帯に会いなおすと観察が進み、Lv2で「はかせのメモ」、Lv3で「ふかいはなし」が解放されます。同じ日の同じ時間帯に何度会ってもカウントされない=また別の時間に来る理由になります。

06

ひみつの4体

抽選には一切出てこない、条件を満たした人の前にだけ現れる4体がいます。図鑑にはなぞなぞのヒントだけが載っていて、1体は50体すべてと友だちになった人の前にだけあらわれます。

07

色ちがい(シャイニー)

およそ25匹に1匹、色の違う個体が生まれます。満月の夜と雨上がりは4倍、開園日の11月20日は8倍。その日その時にしか起きないことを、ちゃんと仕込んであります。

08

逃げる・つづけてつかまえる

見つけて14秒ほうっておくと、そわそわし始めて逃げます。ただし消えるのではなく、また別の場所で気配に戻る——取り返しのつく設計に変えました。25秒以内に続けてつかまえると「れんぞく」ボーナス。

WORLD

うめきたの再現

舞台は実際のうめきた(グラングリーン大阪)です。公式のCGや資料はいっさい使わず、 国土交通省PLATEAUの公開3D都市モデルをベースに、公園の見どころを手で起こしました。

リフレクション広場空と建物を映す大きな水盤(92×52m)と、放物線を描く噴水ジェット5口。夜は街あかりが水面に照り返します。
大屋根薄い白の曲面シェル3枚と、林立する細い柱。実物の「連なる曲面」の印象を再現。
森の池と滝北側の森に池と、白い滝のカーテン。
時間帯朝(5–10時)/昼(10–16時)/夕(16–19時)/夜(19–翌5時)。実時刻と連動します。
ゾーン森・水景・ひらめきの道・広場の4つ。生き物はこの組み合わせで出現テーブルを引きます。
天気気象条件と連動。雨の日にだけ降りてくる種がいます。
背景の命昼はチョウが10匹、夜はホタルが16匹。つかまえられません。ただ、いるだけです。

WRITING

生態テキストは3層でできている

この作品でいちばん時間をかけたのは、生き物の見た目ではなく文章です。 子どもが読んでも楽しく、大人が読むとニヤリとし、その奥にもう一段ある——という3層構造にしました。 難しいことを難しい言葉で書かない、というのが唯一のルールです。

表層 — 子どもに

かわいい見た目と、ひと目でわかる行動・習性。最初から読めます。

中層 — 大人がニヤリ

神話・大阪の土地や歴史・実在の生物学ネタ。観察レベル2「はかせのメモ」で解放。

深層 — メタ

哲学や、都市と自然のこれから。説明せずに、キャラの生態そのものが体現する。観察レベル3で解放。

下の図鑑では、各キャラの表層のテキストと、その裏にある元ネタ・テーマを並べています。 中層・深層の本文は、実際に遊んで会いなおしたときの楽しみとして伏せてあります。

題材のプール:木霊・産霊・付喪神・ナルキッソス/水の都と八百八橋・埋田→梅田の語源・天下の台所・大阪層群の化石・商人文化/ 創発・自己認識・テセウスの船・無常・考える葦/光害・ヒートアイランド・再開発と記憶・種の都市適応/ 群体生物・ミラーテスト・月光コンパス・菌根ネットワーク・擬態・変態・渡り。

CODEX — 54

どんな生き物がいるのか

コモン30・アンコモン15・レア5、そして抽選に出てこないひみつの4体。すべて実在の動植物を模さない完全な架空種ですが、生態のテキストは「都市の再生・森を共に育てる」というこの土地の文脈の上に立てています。

コモン(30体)— まちのそこらじゅうにいる

コモレビト
コモレビト
森/朝・昼/気配は光の粒
コモン

晴れた朝、木漏れ日が同じ場所に三日通うと生まれる光の粒のあつまり。数えきれない粒がよりそって、ひとつの顔をつくっている。どこからが「ひとり」なのかは、本人たちにもわかっていないらしい。ビルばかりだった土地に森ができると、まっさきに引っ越してくる。

元ネタ / テーマ木霊・群体生物(クダクラゲ) / 創発——どこからが「ひとり」か
ミナモリン
ミナモリン
水景/昼・夕/気配は水紋
コモン

水景のいちばん静かな水紋にすむ。のぞき込むと、こちらとまったく同じ角度で首をかしげるので、よく「水に映った自分」とまちがえられる。じつはミナモリンのほうも、あなたを「水面のじぶん」だと思っているふしがある。大阪が「水の都」とよばれた時代から、橋の下をわたり歩いてきた一族だという説がある。

元ネタ / テーマ水の都・八百八橋、ミラーテスト、ナルキッソス / 自己認識の相互性
ネッコロ
ネッコロ
森/朝・昼/気配は草の揺れ
コモン

木の根のふりをして昼寝している。しっぽの先が森じゅうの根っことつながっていて、遠くの木のうわさ話がぜんぶ伝わってくるらしい。

元ネタ / テーマ菌根ネットワーク(Wood Wide Web) / 森は地下でひとつにつながっている
ハシワタリ
ハシワタリ
水景/昼・夕/気配は水紋
コモン

水があると、かならず渡りたくなる生き物。体をのばして小さな橋になり、アメンボやアリを無料で渡らせている。

元ネタ / テーマ八百八橋・水の都 / 橋=へだたりをつなぐ装置
アメツブテ
アメツブテ
どこにでも/―/雨の日/気配は光の粒
コモン

雨の日にだけ空からおりてくる、雨粒の先頭部隊。地面につくまえに一回転して、着地の点数をつけあっている。

元ネタ / テーマ水循環・雨乞い / 天と地をめぐる水はぜんぶ同じ水
スナドケイン
スナドケイン
広場/昼/気配は灯り
コモン

体が砂時計になっていて、ときどき自分でさかだちする。さかだちすると時間がもどると思っているが、まだ成功したことはない。

元ネタ / テーマ砂時計・時間の可視化 / 時間は巻き戻せるか
カゲオイ
カゲオイ
ひらめきの道/夕/晴れの日/気配は足音
コモン

夕方、人の影がいちばん長くなるところで昼寝する。影踏みをしかけると、かならず一歩だけ先に逃げる。

元ネタ / テーマ影踏み遊び / 影=もうひとりの自分
ツタワリ
ツタワリ
森/―/気配は草の揺れ
コモン

ツタのふりをして木をのぼる。てっぺんに着くと、のぼった高さのぶんだけ遠くを見て、また次の木へ引っ越す。

元ネタ / テーマつる植物の他感作用 / 成長は借り物の高さから
ヒダマリコ
ヒダマリコ
広場/朝・昼/晴れの日/気配は光の粒
コモン

ひなたぼっこだけで生きている。おなかいっぱいになると葉っぱ色にかがやいて、まわりの草にもおすそわけする。

元ネタ / テーマ光合成 / エネルギーの源流はぜんぶ太陽
ミチシルベ
ミチシルベ
ひらめきの道/―/気配は灯り
コモン

道の分かれ目に立って、どっちへ行くか一緒になやんでくれる。ただし答えは教えてくれない。

元ネタ / テーマ道祖神・お地蔵さん / 選ぶのは自分
クサナミ
クサナミ
森/昼/晴れの日/気配は草の揺れ
コモン

風が来ると草といっしょに波になる。風のない日にクサナミだけ揺れていたら、それは風の予行練習。

元ネタ / テーマ風の可視化 / 見えないものは動きでだけ見える
ドングリコロ
ドングリコロ
森/朝・夕/気配は足音
コモン

どんぐりをあちこちに埋めては、どこに埋めたか半分わすれる。わすれたどんぐりが、次の森になる。

元ネタ / テーマリスの貯食と忘却 / わすれることが未来をつくる
ハトポッポン
ハトポッポン
広場/朝・昼/気配は足音
コモン

ハトの群れにまぎれて暮らしている。本人は完璧に化けているつもりだが、ハトたちにはとっくにバレている。

元ネタ / テーマ擬態・都市鳥類の適応 / 「まざる」と「なりすます」のちがい
アシオトン
アシオトン
ひらめきの道/夜/気配は足音
コモン

夜の道で、うしろから足音だけついてくる。ふりむくと足音もぴたっと止まる。こわがらせたいのではなく、いっしょに歩きたいだけ。

元ネタ / テーマこだま・山彦 / 存在は音でだけ伝わることがある
ミズスマシロ
ミズスマシロ
水景/朝/気配は水紋
コモン

水の上をすべって歩く。本人は「水がかたい」と思っているので、沈むという発想がない。

元ネタ / テーマ表面張力 / 世界の見え方がちがえばできることもちがう(環世界)
ハナアカリ
ハナアカリ
森/朝/晴れの日/気配は光の粒
コモン

花のみつのありかが光って見える目を持っていて、ハチに道案内をしてあげる。人間にはただの花にしか見えない。

元ネタ / テーマ蜜標・ハチの紫外線視覚 / 同じ世界でも見える世界はちがう(ユクスキュルの環世界)
カサブタン
カサブタン
ひらめきの道/―/雨の日/気配は灯り
コモン

置き忘れられた傘に宿る。持ち主が迎えにくるのをずっと待っていて、雨の日はそわそわする。

元ネタ / テーマ付喪神 / モノには時間が宿る
ノキシズク
ノキシズク
水景/―/雨の日/気配は水紋
コモン

軒先から落ちるしずくを、下でひとつぶずつ受け止めている。「いつか石に穴があくで」と言いながら百年目。

元ネタ / テーマ雨垂れ石を穿つ / 小さな継続の力
クモノスヒメ
クモノスヒメ
森/朝/雨の日/気配は光の粒
コモン

雨上がりのクモの巣にならんだ水滴をみがいて回る。水滴のひとつひとつに、森がまるごと映っている。

元ネタ / テーマ朝露のレンズ・インドラの網 / 小さな球に世界が映る
デンシャミミ
デンシャミミ
広場/―/気配は足音
コモン

電車の音が聞こえると耳が3倍にふくらむ。日本一たくさんの電車が集まる街なので、耳はほぼ一日じゅう大きい。

元ネタ / テーマ大阪駅=巨大ターミナル / 都市には都市のリズムがある
ビルカゲロウ
ビルカゲロウ
広場/夕/気配は灯り
コモン

ビルとビルの谷間に吹く風に乗って、ゆらゆら飛ぶ。ビルができる前は山の谷間に住んでいた一族だという。

元ネタ / テーマビル風 / 都市は人間がつくった新しい山と谷
アキナイド
アキナイド
広場/昼/気配は足音
コモン

どんぐり1個をきのこ2本と交換してくれる。「もうかりまっか」とあいさつするが、もうけはぜんぶ森に埋めている。

元ネタ / テーマ天下の台所・商人文化 / 価値は交換から生まれる
マイドリ
マイドリ
広場/朝/気配は足音
コモン

「まいど!」とあいさつすると、まったく同じ声で返してくる。先にあいさつした方が勝ち、というルールで生きている。

元ネタ / テーマ大阪のあいさつ文化・ものまね鳥 / 言葉は鏡
タコヤッコ
タコヤッコ
広場/夕/気配は灯り
コモン

まんまるい体に足が8本。あつあつのものに目がなくて、夕方の屋台のにおいで浮かび上がる。8本の足で8つのちがう好物をつかむ。

元ネタ / テーマたこ焼き・くいだおれ / 食は街の記憶
イシガキノン
イシガキノン
ひらめきの道/―/気配は足音
コモン

四角い体をした石の生き物。「わしは城の石垣になるはずやった」が口ぐせ。選ばれなかった仲間の石といまも文通している。

元ネタ / テーマ大阪城の残念石(実在: 使われず残った石垣用の巨石) / 選ばれなかったものにも居場所がある
カワセセラギ
カワセセラギ
水景/朝・昼/気配は水紋
コモン

せせらぎの音をつくっている生き物。完全に同じリズムにはぜったいしない。「ちょっとずれてるほうが気持ちええから」。

元ネタ / テーマ1/fゆらぎ / 心地よさには理由がある
ヨルツユ
ヨルツユ
森/夜/晴れの日/気配は水紋
コモン

晴れた夜、葉っぱに夜露をひとつぶずつ配ってまわる。朝までに配り終わらないと、くやしくて次の夜は2倍がんばる。

元ネタ / テーマ放射冷却と夜露 / 夜のあいだにも世界は動いている
スキマグサ
スキマグサ
ひらめきの道/―/気配は草の揺れ
コモン

アスファルトのすきまに生える草の根元に住む。「ここ、日当たりええやろ」と、せまさを自慢しあう。

元ネタ / テーマ都市の隙間植生 / 生命はすきまに宿る
フワタンポ
フワタンポ
森/昼/晴れの日/気配は光の粒
コモン

綿毛といっしょに風に乗る。行き先は決めない。「どこに着くかは風に聞いて」が家訓。

元ネタ / テーマ風散布(種子の旅) / 偶然が運ぶ未来
セミシグレン
セミシグレン
森/昼/晴れの日/気配は足音
コモン

土の中で7年待って、ひと夏だけ歌う。だから歌がとても長い。待った年数ぶん、音符がふえるらしい。

元ネタ / テーマセミの幼虫期・素数ゼミ / 待つ時間も生きている時間

アンコモン(15体)— 条件がそろうと出てくる

ヨイボシ
ヨイボシ
広場/夕・夜/気配は灯り
アンコモン

街の灯りがともる時刻にだけ羽化する蛾。むかしの蛾は月あかりをたよりに飛んだが、星の見えにくい街に生まれたヨイボシは、じぶんの羽に星をともすことにした。羽の星は本物の星よりすこしだけ早く瞬くので、広場の待ち合わせの目印にされている。

元ネタ / テーマ蛾の月光コンパス(光走性) / 光害と都市適応——星が見えない街で自分が星になる
テセウマル
テセウマル
広場/―/気配は足音
アンコモン

船のかたちの生き物。街の工事のたびに体の板が1枚ずつ新品に入れかわり、もう最初の板は1枚もない。本人いわく「それでもずっと、わしはわしやで」。

元ネタ / テーマテセウスの船 / 再開発と同一性——入れかわっても「同じ」と言えるか
オイツケンヌ
オイツケンヌ
ひらめきの道/夕/気配は足音
アンコモン

追いかけると、ぜったいに追いつけない距離をたもって逃げる。あきらめてすわりこむと、向こうから寄ってくる。

元ネタ / テーマアキレスと亀(ゼノンのパラドックス) / 追うのをやめたとき届くものがある
カンガエアシ
カンガエアシ
水景/―/気配は草の揺れ
アンコモン

水辺の葦(あし)にまざって、ずっと考えごとをしている。風がふくとみんなと同じ方向にゆれるが、考えごとはやめない。

元ネタ / テーマパスカル「人間は考える葦である」 / か弱くても、考えることが尊厳
ウメノネ
ウメノネ
森/朝/気配は草の揺れ
アンコモン

地面の下のことにやたらくわしい。「このへんはむかし『埋田(うめだ)』いうてな、湿地やってん」と語り出したら長い。

元ネタ / テーマ梅田の語源=埋田(実話) / 土地は名前に記憶をしまっている
マチカネノスケ
マチカネノスケ
ひらめきの道/―/気配は足音
アンコモン

ワニのすがたの大先輩。「わし、45万年前からこのへんに住んでるねん」。むかしばなしがとにかく長いが、ぜんぶ本当らしい。

元ネタ / テーママチカネワニ(実在: 豊中市待兼山で発見された化石ワニ) / ディープタイム——街の時間と地球の時間
ユメクイン
ユメクイン
森/夜/気配は灯り
アンコモン

ベンチでうたたねする人の夢のはしっこを、ちょっとだけ味見する。こわい夢は多めに食べておいてくれる。

元ネタ / テーマ獏(ばく)・レム睡眠と記憶の整理 / 夢は捨てる記憶の味がする
カゼマチ
カゼマチ
広場/―/気配は草の揺れ
アンコモン

広場の待ち合わせ場所で、ずっとなにかを待っている。「なに待ってるん?」と聞くと「ええ風」と答える。もう何年も待っているが、楽しそうである。

元ネタ / テーマ待ち合わせの街・梅田 / 待つ時間は空白ではない
ヒカリゴケマル
ヒカリゴケマル
森/夜/気配は光の粒
アンコモン

暗い森でぼんやり光って見えるが、じつは自分では光れない。わずかな街あかりを集めて返しているだけ。「月かて同じやり方やで」と言う。

元ネタ / テーマヒカリゴケ(実在: 反射で光る)・月の反射光 / 借りた光でも道は照らせる
オモイデガイ
オモイデガイ
水景/夕/気配は水紋
アンコモン

渦巻きの殻を耳にあてると、この場所のむかしの音がきこえる。貨物列車の音、市場のざわめき。殻は年々すこしずつ大きくなる。

元ネタ / テーマ貝殻の海の音・うめきた=旧梅田貨物駅 / 場所は音で記憶する——再開発と記憶
テルテルン
テルテルン
どこにでも/―/雨の日/気配は灯り
アンコモン

雨がやむすこし前にあらわれて、空を大きな布でふきそうじする。晴れたら仕事完了、しぼって帰る。

元ネタ / テーマてるてる坊主の民俗 / 祈りに形をあたえるということ
ネジマキドリ
ネジマキドリ
広場/朝/気配は足音
アンコモン

夜明けの街をまわって、街のねじを1本ずつ巻いていく。だから朝の街はちゃんと動き出す。だれにも気づかれないのが自慢。

元ネタ / テーマからくり・付喪神 / 都市を動かす見えない仕事(インフラと労働)
ゴロゴロサマ
ゴロゴロサマ
どこにでも/―/雨の日/気配は灯り
アンコモン

遠くで雷がゴロゴロ鳴ると、音のする方へ深々とおじぎする。「こわいもんと、めぐみのもんは、だいたい同じ方角から来るんや」。

元ネタ / テーマ雷神・「神鳴り」 / 畏れと恵みは一体
エンギカツギ
エンギカツギ
広場/―/気配は光の粒
アンコモン

すれちがう人の肩に、小さな「ええこと」をひとつずつ乗せて歩く。乗せられたことにはほぼ誰も気づかないが、ときどき「今日なんかついてるな」と言われるのがうれしい。

元ネタ / テーマお初天神・商売繁盛の縁起文化 / 幸運は配られている——気づくかどうか
マネビト
マネビト
ひらめきの道/―/気配は足音
アンコモン

見た動きをなんでもまねする。まねしているうちに、いつのまにか自分の動きになっていく。「どこまでがまねか、もうわからへん」と本人はうれしそう。

元ネタ / テーマ「学ぶ」の語源=「真似ぶ」・機械学習 / 模倣とオリジナルの境界

レア(5体)— めったに会えない

ヒノデマル
ヒノデマル
広場/朝/晴れの日/気配は光の粒
レア

一年でいちばんきれいな朝焼けの日にだけ、ビルとビルの間から顔を出す。みんなが顔を上げて空を見るのを、たしかめてから引っ込む。

元ネタ / テーマ天岩戸ひらき / 夜は必ず明ける——そして誰かに見られて朝は朝になる
ヌシノキ
ヌシノキ
森/夜/気配は草の揺れ
レア

森でいちばん大きな木の、そのまた奥にいる。会えた人はまだ少ない。ヌシノキが目をとじると森じゅうの葉がいっせいに静まるので、森ぜんぶがヌシノキの体だという人もいる。

元ネタ / テーマご神木・世界樹・森=超個体(菌類ネットワーク) / 森はひとつの生き物かもしれない
リュウノヒゲ
リュウノヒゲ
水景/夜/雨の日/気配は水紋
レア

雨の夜、水景の水たまりと池と川がぜんぶつながって、一匹の長い長い生き物になる。見えるのはひげの先だけ。体の残りは淀川から海までつづいているらしい。

元ネタ / テーマ龍神・淀川の治水史 / 水はすべてつながっている(流域という考え方)
トキノワ
トキノワ
ひらめきの道/―/気配は灯り
レア

しっぽをくわえて輪になり、ころころ転がる。通ったあとは、なぜかなつかしいにおいがする。ここが貨物駅だったころの朝のにおいだ、という人もいる。

元ネタ / テーマウロボロス・旧梅田貨物駅 / 時間は輪か、直線か——土地の過去と未来
ミライノコ
ミライノコ
どこにでも/夜/気配は光の粒
レア

50年後のうめきたの森からあそびに来た子。いまの森を見て「ちっちゃ!」と笑い、それから木を1本ずつ、とてもだいじそうになでて帰る。

元ネタ / テーマ世代間倫理・森は育つ / 未来はいまの森の子ども——この森の50年後を想像させる

ひみつ(4体)— 図鑑には「?」としか出ていない

シズカマル
シズカマル
ひみつの出あいかた
ひみつ

しずけさが すこしずつ かたまって うまれた、苔むす小さな精である。大きな耳で、森のいちばん小さな音をあつめている。さわがしい人の前には、ぜったいに出てこない。

元ネタ / テーマ「しじま」=静寂の古語 / 観測者が静止して初めて現れる存在 / 静けさは“無”ではなく、集められた音のかたまりだという見立て
ホシノゾキ
ホシノゾキ
ひみつの出あいかた
ひみつ

空のたかいところから、まちをのぞいている天体の子である。夜、真上をずっと見上げていると、むこうも のぞきかえしてくる。おなかの星のあなは、そらの向こうがわに つながっているらしい。

元ネタ / テーマ日本初のプラネタリウムは1937年・大阪四ツ橋に生まれた / 星が見えない街ほど星をのぞく装置を発明する / 見る側と見られる側の反転
メマイマイ
メマイマイ
ひみつの出あいかた
ひみつ

ぐるぐるの殻をせおった、うずまきの精である。だれかがその場でくるっと回ると、足もとに「めまい」をもらいにやってくる。もらった めまいは、殻にまいて だいじにしまっておくのだ。

元ネタ / テーマ内耳の渦巻き器官「蝸牛(かぎゅう)」=カタツムリの名を持つ器官 / 殻の対数螺旋は大阪層群のアンモナイトと同じ設計 / めまいの正体は体内の小さな渦
ウメキタノヌシ
ウメキタノヌシ
ひみつの出あいかた
ひみつ

この土地の、いちばんふるい ぬしである。ここが「埋田」とよばれた田んぼのころから、泥と水のなかで まちを見まもってきた。すべての生きものと友だちになった人の前にだけ、ゆっくりとあらわれる。

元ネタ / テーマ梅田の語源は「埋田」=低湿地を埋め立てた田(実話) / 頭の芽は万物を生み成す古い力の名「産霊(むすひ)」 / 田 → 貨物駅 → 森と姿を変えた土地の履歴そのもの

TECH & POLICY

つくり・方針

形式ブラウザ(PWA)。インストール不要・会員登録なし・課金なし・広告なし。
描画Three.js。バッテリー配慮で30fps上限、バックグラウンドでは描画を止めます。
読み込み4G相当で5秒以内に「かざせる」状態になるよう、都市モデルは低解像度から段階的に読み込み。
保存図鑑データは端末のlocalStorageのみ。サーバーに送信しません。
位置情報任意。許可しなくても遊べます。現地判定は出現率アップなどの「ボーナス」に留めています。
アート生き物は全54体ぶんのSVGとして、ゲームのコードから独立して管理。将来のグッズ展開のためです。
公開うめきたの森 開園日(2026年11月20日)。現在は限定URLでの先行公開中。

本コンテンツは非公式のファンメイド作品です。グラングリーン大阪・うめきた地区の事業者・公式プロジェクトとは一切関係がありません。登場する生き物はすべて架空のものです。この表記は起動時とフッターに常時掲示しています。